日本人にとっては身近な調味料の醤油ですが、いつまで使えるのでしょうか?そもそも醤油の賞味期限というのはあるのでしょうか?お歳暮やお中元、贈り物などでいっぱい頂いた醤油たち。。。特売だったので買った大容量の醤油。。まだ使い切れてないけれど、いつまでだったら使っていてもいいんだろう?まだいっぱい残っているし~!!!こんな風に今、まさに困っている人もいるかもしれませんね。
醤油のことをきちんと理解していれば、迷うことなく適切に対処できるようになります。
もし、今、醤油を目の前にして、使っていいものかどうか考えてしまっているあなたなら、このページを読んで頂きたいと思う。
読み終われば、目の前にある醤油たちを安心して使うことができるようになると思う。もしくは、その醤油とオサラバすることができると思う。
Contents
塩分濃度の高い醤油は、腐ったりすることはないのだ!
基本的に醤油は、腐ってしまってダメになるということはないと言っても良いのだ。
なぜなら、醤油は塩分濃度が他の調味料に比べて、とても高い。この塩分濃度が高いことで、醤油自体は悪い発酵(腐る)ということは、ほとんどないと言っていい。
だから、どんなに長い時間が経った醤油だとしても、それを食べたからって、使ったからって、大丈夫というのが答え。
ある意味、基本的には、醤油の賞味期限はないようなもの。いつまででも使えるということになる。
でも!醤油のいろいろな保存条件、環境の条件なのどによって、醤油の味は落ちていく。。。まずい美味しくない醤油って何?と思うかもしれないが、酸化してしまった劣化した醤油の味は、お世辞にも美味しいとは言えなくなる。
目の前の醤油は、どんな状態だろう?いろいろなパターンがあると思う。
- その醤油は開封している?開封していない?
- その醤油は、どんな容器に入っている?
- 醤油の容器による美味しく食べられる賞味期限の分類。
そして、
- 美味しくなくなってしまった醤油とはどんな状態の醤油なのか?どんな味になるのか?
- 推奨されている賞味期限はとっくに過ぎて、まずくなっちゃった醤油の使い道
醤油の美味しいと思える賞味期限をいかに延ばしていくか、ここがポイントになってくると思う。
読み進めながら、自分の醤油のパターンを見て確認していって欲しい。
その醤油は、開封してる?賞味期限切れの考え方
その醤油は、開封してしまっている醤油かしら?
醤油が美味しく使えます、食べられます、という開封後の賞味期限としては、なんと1ヶ月しかないんです。
さっきも言ったように、醤油自体は腐ることがないから、開封後に1ヶ月以上経っていたって使うことは出来るの。
でも、醤油が美味しく食べられる賞味期限は、開封後1ヶ月以内と言われているんです。
醤油を開封した瞬間から、どんどん劣化が進んでいって、だいたい1ヶ月がボーダーラインな訳。
だから、今後のオススメとしては、醤油を買うときは小さめの容量にした方が良い。安いからといって大容量の醤油を買うと絶対1ヶ月以内じゃ使い切れないからね。
もしもお客様がきて、お醤油をお出しする予定があるならば、1ヶ月以上経った醤油じゃなくて、新しく開封した醤油を出してあげてね。特にお刺身とか生ものの料理は、醤油の味が重要になるし、醤油が美味しいと料理の美味しさの印象も変わるので。香り立つ醤油は、「美味しい」という味覚センサーを動かしてくれるくらい重要だと私は思う。
醤油の保存場所について
醤油を美味しさを長く楽しもうと思うなら、その醤油の保存場所も重要になってきます。
開封しているのか、開封していないのかでも違ってくるのだけど、
<開封している醤油>
- 冷蔵庫に保存する!
<開封していない醤油>
- 冷暗所で保存する!
この状態を守っていないと、劣化はどんどん進んで、まずい醤油になってしまう期間も早くなるってこと。
そもそも醤油が劣化する原因は、醤油が酸素に触れて酸化してしまうことなんです。それから、直射日光だったり、高温の中に置いていても劣化は早まってしまいます。
<醤油が劣化する三大要素>
- 酸素に触れること
- 直射日光(光)にあたること
- 高温の場所
この3つを避けられる場所に置くというのが、美味しく食べれる賞味期限を延ばせるポイントになってくるんです。
醤油の容器による賞味期限の考え方
醤油が劣化してしまう要素と保存場所はわかったと思います。実は醤油の入っている容器によっても、劣化の進み具合が違ってくるんです。
今、開封していない醤油がいっぱい手元にある~という人もいると思います。開封していない場合の美味しく食べられるであろう賞味期限はどうなのでしょうか。
醤油の賞味期限の設定は、製造者が科学的、合理的な根拠に基づいて設定するものではあるんだけど、蔵元なんかでは、美味しく食べてもらえる賞味期限として、かなり早めに賞味期限の設定をして記載している場合もあるようです。
一般的に言われている容器の違いによる賞味期限としては、以下のような期限になっています。
日本でシェア80%の濃口醤油と関西方面で主流の淡口醤油の場合で見ていきますね。
<ペットボトルのようなプラスチック製の容器>
- 濃口醤油 18ヶ月
- 淡口醤油 12ヶ月
<ガラス製の瓶の容器>
- 濃口醤油 24ヶ月
- 淡口醤油 18ヶ月
※いずれも開封していない場合です。
先程も書いたように一度開封してしまうと劣化はどんどん進むので、冷蔵庫に保存して1ヶ月以内に使い切る!と言いましたが、これを見て分かるように開封前の醤油は、そこそこ劣化しにくいと言えますね。
容器によってどうして美味しく食べれるだろう賞味期限の設定が違うかというと、やはり酸素の問題なんです。
ペットボトルのようなプラスチックでできている醤油の容器だと、酸素が通過してしまうので、開封していないとしてもわずかに酸素を通してしまうので、劣化が早く進む傾向があります。
ガラス製の醤油の容器は、酸素を通さないので、濃口醤油であれば、冷暗所に保管して直射日光や高温を避けた場合にはよりますが、1年ならば美味しい状態で使用できるという訳。ほとんど変化はないと言えるんです。
賞味期限切れの劣化した醤油。いつまで使える?
醤油を開封後でも常温で保存してた~。。開封はしてないけど美味しく食べれる賞味期限は過ぎてる、賞味期限切れみたい。。
こんな醤油だってあるかもしれませんよね。
では、どんな醤油の状態が劣化しているというのかを解説していきますね。
まず本来の出来たての醤油は、透き通るような赤褐色の場合が多いんです。もし、出来たての醤油が材料や製造方法によって赤褐色でなかったとしても、醤油のかぐわしい香りが立っていると思う。
それが、酸素や光や熱によって、どんどんと劣化していくんですよね。1ヶ月経ったら、開封前よりも少し黒っぽくなっていると思う。それ以上の時間が経つと、黒々と色は変化して、かなり時間が経ってしまった醤油は、少しドロリとしてしまっているかもしれない。
実は、私も醤油を開封してしまった状態で3年くらい放置してしまったことがあるんです。
その醤油は、濃口醤油だったし、醤油蔵で購入した天然醸造の物だったから、買った時から色はすでに黒に近いものでした。でもね、3年も常温で放置されたその醤油は、醤油を小皿に出したところで、以前よりもあきらかに真っ黒!それに、粘質が何か違う。。少しとろみがあるような感じがするんですよ。
まあ、最初から醤油は腐らないって知ってたから、その劣化しまくった醤油でお刺身食べたのだけど。。。。
醤油がまずくて、お刺身もまずく感じる。。。最悪。。。
まず、醤油の香りが全くしないし、苦みが増しているし、口にえぐみが残る。。。
食材の味は、完璧にその劣化した醤油で消されて、台なしだよ~!!!
醤油っていうのは、醸造している間は赤みが増していくのだけど、開栓後は黒く黒くなっていくんです。その違いというのは、醤油を絞る前の醤油の醪(もろみ)の中っていうのは、乳酸菌とか酵母菌によって酸素のない状態になっているんです。だから、醤油を作っている間は黒く変色していかないんですよね。絞った途端、瓶詰めされた途端に醤油たちは危険にさらされていくことになるんだわね。
もしも、皆さんの目の前にある醤油をちょこっと味見してみて、真っ黒で、香りもあくて、苦みもあって、えぐみもあったら、生ものを食べるのはやめた方がいいと思う。
私は、ここまで劣化してしまった醤油だったら、賞味期限内でも賞味期限切れも関係なく、捨ててしまってもいいと思う。とにかく、醤油で料理の味全体が下がってしまうのでね。。。
賞味期限が切れていいる醤油はいつまで使うかというのは、自己判断によるものだと思うのだけど、長い時間、特に開封されてしまった醤油なんかは、他の悪い微生物が入り込んでしまっている可能性もある。
もし、醤油の表面にカラフルなカビが生えてしまっているなら、即座に捨てた方がいい!
まれに、白い粉っぽいカビのような物が浮かぶことがあるんだけど、これは産膜酵母なので、いっぱい繁殖していなければ、混ぜてしまっても大丈夫。消滅します。
でも、そうではないような赤や青や黒いカビのような物が浮かんでいるならば、絶対にダメです。それは、お腹を壊すレベルなので。。。自分で判断できないようならば、すでに醤油の味も劣化しているし新しい物を買った方が良いと思う。
開封後、開封前の賞味期限の切れた醤油の使い道
本当に劣化してしまった醤油がどんな状態になってしまうのか、少し分かってもらえたと思う。
では、劣化していたとしても、香りが飛んでいるくらいでまだ使えそうとか、開封してないんだけど賞味期限の切れた醤油をどうやって使うか。
私のオススメは、火入れをするような料理とか漬け床に使うことです。
- けんちん汁などの醤油ベースの汁もの
- 煮物
- 漬け床
汁などに使えば、出汁や素材の味も手伝って、そんなに気にならず食べることができると思いますし、煮物なんかも同じ。
漬け床だったら、ショウガ焼きに使ったり、照り焼きのベースに使ったり、漬け物に使ったり、ぬか床に混ぜてもいいかもしれません。
それでは、今回の「醤油の賞味期限はあるのか?いつまで使う事ができる?!」をまとめていきましょう。
醤油の賞味期限はあるのか?いつまで使う事ができる?!まとめ
- 醤油は塩分濃度が高いので腐ることはないが、劣化は進んでいく。
- 開封してしまった醤油は、冷蔵庫保存して1ヶ月以内に使い切る。そのため、小さめの瓶の醤油をオススメしたい!
- 開封していない醤油は、冷暗所に保管すること。
- 美味しく食べられる醤油の賞味期限は、容器によって変わる。ガラス製ならば濃口醤油で1年の期間はある。
- 賞味期限の切れた劣化した醤油は、黒々としていて、苦みやえぐみがある。
- 賞味期限内であっても、カラフルなカビや判断できないようなカビが生えている場合は捨てるべし!
- 賞味期限は切れたが、食べられると判断した醤油は火入れの料理や汁物、漬け床にするといい。
今、思い出しましたが、どこかのメーカーで、「赤い醤油が決め手です!」なんて言って、密封されたパウチパックのような醤油が売り出されたのを見たことはあるでしょうか?
あれは、「赤い醤油」っていうのが、このパックなら黒くならないよ~、劣化しないよ~というのを全面にアピールした商品だったんですよね。
醤油は、いろいろな容器で美味しく食べられる賞味期限の設定も変わってきます。家族の人数や使う頻度で容量や容器なども決めるようにするといいですね。
そして、贈り物で醤油をあげるのならば、どうぞ、小さめの瓶に入った醤油を何本か詰め合わせてあげるといいと思いますよ。
それでは、皆さん、良い熟成を・・・
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