賞味期限が切れた醤油を何も考えずに捨てていませんか?実は、醤油には正しい捨て方があるのです!
もしかすると、大掃除をしようとしている時だったり、引っ越しする時なんかに、うっかり奥の方に置いておいた賞味期限の切れてしまった醤油を発見して捨てなくちゃいけない事があるかもしれませんよね。
開封した醤油も劣化してしまって、美味しくなくなったので、新しい醤油を買おうと思うことだってあるかもしれません。
不要になった醤油をどうやって捨てようか。。。と悩んでしまう人も多いと思います。
- ボトルに入っている醤油のまま捨てたらいいかな?
- 醤油は、流しに流して、ボトルは別にして捨てたらいいかな?
- 醤油は、トイレに流して、ボトルは分別して捨てたらいいかな?
実は、全部、不正解なんです!
醤油には、正しい捨て方があって、それをきちんと守らないと環境破壊につながってしまいます。
醤油の捨て方ひとつで、環境破壊だなんて、大袈裟だよ~!と思うかもしれませんが、今回は、醤油の捨て方やどうして正しい捨て方をしないと環境破壊に繋がってしまうのかまでを書いていこうと思います。
Contents
醤油の正しい捨て方と醤油の環境破壊に繋がる捨て方について。
醤油の捨て方として、一番やってしまうのは、
- 醤油を流しに流してしまう捨て方
なのではないでしょうか。液体だし、流しに流してしまえば大丈夫かな。。と思いますよね。
なんとなく、流しに流す捨て方だと、詰まってしまうような気がするからと思う人がやってしまうのが、
- トイレに流してしまう捨て方
液体の調味料を捨てる時って、どちらかの捨て方をやってしまう人って、とっても多いんですよね。
発酵教室の生徒さんたちにもよく正しい調味料の捨て方を聞かれたりしていたので、意外と皆さん、捨てる時に迷われているのかな~と思います。
それでは、醤油の正しい捨て方を早速見ていきましょう。
醤油の正しい捨て方とは?!
醤油は、まず、ボトルに入っているならば、そのまま捨てるのではなく、液体とボトルと別々に捨てるという捨て方が正解です。
醤油の液体を捨てる時には、次のものを準備しよう。
- 空いた牛乳パック
- 新聞紙やボロ切れ布
- ガムテープ
<醤油の捨て方>
- 牛乳パックをの中を洗って、上部を開けて箱状にする。
- その中に新聞紙かボロ切れ布を入れて、捨てたい醤油の液体を注ぐ。
- 牛乳パックの上部を折りたたんで、液体が漏れないようにして、しっかりガムテープで封をする。
- このまま、燃えるゴミで捨てる。
- 醤油が入っていたボトル類は、分別して捨てること。
これが、醤油の正しい捨て方です。
もしも、牛乳パックなどが家にないけど、醤油を捨てたい場合は、このような物が売られています。
油を捨てる時に油を固めて捨てる「固めるテンプル」みたいな物を知っていますか?油を捨てやすいように、寒天みたいに固めてしまって、捨てることができるという優れものです。
このようなタイプの物は、油と反応して固まっているので、醤油では固まりません。
そこで、「吸わせるテンプル」という油が入っていない調味料をしっかり吸ってくれて、そのまま燃えるゴミに捨てられるというものなのです。100円ショップなどにも吸わせて捨てられるタイプのものが売っていますので、いろいろ探してみて下さいね。
これがあれば、牛乳パックがない人や大量に捨てたい醤油がある場合は、良いと思いますよ。
とにかく、醤油の正しい捨て方は、
- 液体は、漏れないように処理をして、燃えるゴミに出す。
- ボトル類は、分別して出す。
このような捨て方をするようにして下さい。
もし、醤油の液体を流しに流してしまったり、トイレに流してしまったりすると、環境破壊に繋がってしまうのです。そのあたりを次は詳しく見ていきましょう。
醤油の捨て方を間違えると環境破壊につながる!
私たちは、大量消費社会の中にいます。私たちは、知らず、知らずのうちに環境中にいろいろなものを捨ててしまっています。環境破壊を知らず、知らずにしてしまっているのですよね。
醤油の正しい捨て方を知らずにうっかり、流しに流してしまったり、トイレに流してしまったりすると水質汚染につながっていきます。私たちが流してしまっている家庭排水がどのくらい水質汚染に影響が出てしまうのかをみてみましょう。
通常、廃水の汚れ具合の目安として川などに「魚が棲めるようになるには、何倍の水で薄めればいいか」という希釈度で表します。
<家庭にあってうっかり流してしまいそうなもの>
流すもの・・・必要な水の量○○倍
- 醤油・・・30.000
- 天ぷら油・・・200.000
- マヨネーズ・・・240.000
- 牛乳・・・15.000
- 味噌汁・・・7.000
- コーヒー・・・1.000
- ビール・・・16.000
うっかり流してしまいそうなもの、流してしまったことがあるもの、あるのではないでしょうか?
醤油の場合は、醤油を1リットル流しに流してしまったら、30.000リットル(30.000倍)もの水で薄めないと魚が棲めるような水質にはならないということなのです。
マヨネーズは、そんなに大量に流してしまうことはないと思いますが、240.000リットル!!!これは、少量でも流してしまったらかなり大変ですね。
コーヒーやビールなんて、意外とうっかり流してしまってますよね。。。
これらの数値は、比較的汚染に強いと言われている鯉やフナに対する数値なので、鮎やヤマメなど清流に棲み着く魚が生きていけるには、この数値の何杯もの水量が必要なのです。
どうして、魚たちが棲み着けなくなってしまうかというと、調味料などの食べ物が水の中に放出されると、この栄養を求めて水の中の微生物たちが集まってきます。そして、微生物たちが栄養を食べる時、酸素を沢山、消費するのです。
もし、私たち1人1人が、うっかり調味料などの食べ物を流してしまって、水中に栄養分が多くなると、それだけ沢山の微生物たちが集まってきて、水中の酸素を使い果たしてしまいます。
そうなれば、魚たちは、自分たちの酸素が微生物たちに奪われてしまって、酸欠になって死んでしまうんですよね。時々、魚が水中に浮かんでしまったりしているのを見かけることがあるけれど、そういう理由の可能性もありますね。
醤油をトイレに流すのはあり?!
最初にも書いたのですが、では、トイレに醤油を流してしまう捨て方はどう?という問題。
トイレに醤油に流してしまうのも間違った捨て方です。
- 排水パイプなどに詰まってしまって、悪臭の原因になる。
- 詰まった場合は、虫が寄ってくるかもしれない。
- 流しに流しても下水に行くので、トイレに流しても結局同じこと。
このように、流しに流してしまっても、トイレに流してしまっても、どちらも醤油の捨て方としては、間違っています。
限りある資源の水です。私たち、みんなが知識を持って、環境破壊しないようにしていかなければいけませんね。
それでは、今回の「醤油の正しい捨て方と醤油の環境破壊に繋がる捨て方について。」をまとめていきます。
醤油の正しい捨て方と醤油の環境破壊に繋がる捨て方について。まとめ
醤油の正しい捨て方
醤油の液体を捨てる時には、次のものを準備しよう。
- 空いた牛乳パック
- 新聞紙やボロ切れ布
- ガムテープ
<醤油の捨て方>
- 牛乳パックをの中を洗って、上部を開けて箱状にする。
- その中に新聞紙かボロ切れ布を入れて、捨てたい醤油の液体を注ぐ。
- 牛乳パックの上部を折りたたんで、液体が漏れないようにして、しっかりガムテープで封をする。
- このまま、燃えるゴミで捨てる。
- 醤油が入っていたボトル類は、分別して捨てること。
これが、醤油の正しい捨て方です。
醤油の捨て方を間違えると環境破壊につながる!
- 醤油を1リットル流しに流してしまったら、30.000リットル(30.000倍)もの水で薄めないと魚が棲めるような水質にはならないのです。醤油を流しに流すことで、水質汚染につながっていってしまいます。
醤油をトイレに流すのはあり?!
- トイレに流してしまう捨て方も間違っています。排水パイプにつまり、臭いや虫が寄ってくる可能性もありますし、流しに流してしまった時も結局、下水に流れていくので、トイレに流しても同じことです。
食べ物がじゅうぶん過ぎる程あふれた日本です。私たちの小さな意識が未来の日本を守ることにも繋がっていきます。みんなで気を付けていきましょう。
それでは、皆さん、良い熟成を・・・
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