ハチミツ漬けの梅干しやカツオ梅、梅干しのパッケージの裏面などに「アミノ酸」と書いてあるのを見たことはありますか?
先日、生徒さんから、質問されました。
「この前、梅干しを買ってきて、裏面を見たら、「アミノ酸」とか表示があるんですけど、あれって添加物ですよね?やっぱり先生は、添加物が入っているような食品は、食べない生活をしているんですか?アミノ酸とか表示のある物は買わない方がよかったんですかね。。。?!」
こんな質問をされたんです。
梅干しだけではなく、食品や調味料などにも記載されている「アミノ酸」。確かにこれは添加物です。
今回は、この添加物の「アミノ酸」についてお話していきます。
世の中では、無添加がよい!添加物の入っているものは、悪い!というような考え方が浸透していますが、そのあたりの私の見解についても書いていこうと思います。
さて、この「アミノ酸」という添加物は、私たちにとって悪なのでしょうか。。。?!
Contents
梅干しのパッケージの原材料の「アミノ酸」という添加物は、悪いものなのか?!
まずは、この「アミノ酸」という表示について、詳しく見ていきましょう。
「アミノ酸」を添加するのは、何のため?
梅干しに限らず、このアミノ酸を添加する目的としては、旨みを増すようにと入れられています。
そしてこのアミノ酸は、食品衛生法では、添加物にあたるものです。
旨み成分といっても、アミノ酸系と核酸系と有機酸系と無機塩系と4つに分類することができるのですが、旨みを増すという目的で添加されるのは、この「アミノ酸系」が一般的です。
もっともっとその食品を美味しくするために、このアミノ酸系の旨みと核酸系などの旨み成分を複合的に添加した場合は、表示の部分が「調味料(アミノ酸等)」という表示になっています。見たこと、ありますかね?
アミノ酸は、旨み成分です。ですから、その食品に旨みを足す目的で添加されるんですね。
「添加物」と聞くだけで、身体に悪そう~!というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?徹底的にこの添加物を食べないようにしなくちゃ!と思う方も多いかもしれませんね。。
では、この添加物について、次は見ていくことにしましょう。
添加物って、そんなに身体に悪いの?私の見解。
添加物を1回に1.5g~15g摂取した場合に副作用があると言われています。
身体のしびれだったり、倦怠感だったり。。
で、でもですね。。例えば、梅干しにアミノ酸の添加物が入っていたとしても、1個の梅干しに1gもこのアミノ酸が添加されているなんてことは、あり得ません!
だから、アミノ酸が添加されているからって、怖がる必要はないと私は思っています。
だって、例えばこのアミノ酸が入った梅干しを一気に10個も食べるなんてこと、ないですよね?他の食品だって、一気に大量に摂取したとして、何か不調が出たならば、それは、添加物のアミノ酸の原因というよりも他の原因もあるのではないか?と私は思うのです。
添加物が怖いとか、アミノ酸が入っているからダメだ、ということではなくて、もっと注目すべき点があります。
アミノ酸という添加物の正体は、「グルタミン酸ナトリウム」というものです。
グルタミン酸は、旨み成分のひとつです。この旨み成分のグルタミン酸とナトリウムがくっついたものが、グルタミン酸ナトリウムというものなのです。
グルタミン酸という旨み成分だけでは、食品に添加する場合などに安定しないので、ナトリウムと結合させた状態にしているのです。
なんだか、ケミカルな感じがして、まだ怖い感じがするでしょうか。。?!
分かりやすく言えば、旨み調味料の「味の素」がありますよね?味の素は、グルタミン酸ナトリウムなんですよ。味の素は、さとうきびの糖蜜を発酵させて作ります。そうです!日本の誇る発酵食品のひとつなんですよ。発酵って聞いたら、怖くなくなるかしら。。。?!
この味の素だって、旨みを足そうと思って、パラパラとかけることがあったとしても、大量に毎日、毎食、ガバッとかけて食べるなんてこと、ないでしょう。。?(汗)
もっと気にして欲しいところがあるんです。それは、このグルタミン酸ナトリウムは、3gで塩分1gに相当するんです。ですから、この添加物のアミノ酸をいっぱい摂取してしまうと、同時に塩分もプラスして摂取してしまうということになるってことなんですよ。
体内にグルタミン酸ナトリウムが入ってくると、旨みのグルタミン酸は、すぐに身体に吸収されますが、ナトリウムは、体内に残ってしまうのです。
そうすると、細胞内のナトリウムポンプが動き出します。このナトリウムポンプとは、名前の通り、ナトリウムを身体の外へ排出してくれる働きがあるんです。
でも、大量にナトリウムを摂取してしまうと、このナトリウムポンプの運転が追いつかなくなってしまって、どんどん体内にナトリウムが蓄積されていってしまいます。。こんなことになったら、大変。塩分過多の状態になっちゃうのですから、生活習慣病、まっしぐらです~!
梅干しで考えて、、、じゃ、添加物が入ってないなら、大丈夫なのね~、と思ってしまうけど、添加物が入ってない梅干しは、梅干しが腐敗してしまわないように「塩」をいっぱい使っています。塩は、Naclですから、ナトリウムが入っていますよね。だから、添加物が入っていないから安全、みたいな考え方は違いますよね。
添加物が入っていない梅干しだって、健康のためにと思って、セッセッと食べても、結局ナトリウムの問題が出てきてしまうのです。とにかく、適度に食べるということが大切になってくるのです。
添加物は、悪いか?という問いに関しては、良いとも悪いとも言えません。
梅干しで言えば、添加物が入っているからこそ、減塩の梅干しが商品として買える訳ですし、自分で減塩の梅干しを作るということは、腐敗してしまうリスクと戦うということにもなるのです。自家製で減塩の梅干しを作って保存中に目に見えない有毒なカビが発生して、それを食べてしまう方が、よっぽど身体に毒だと思います。
減塩の梅干しは、塩漬けしてから、もう一度、水に漬けて塩抜きして、その後、ハチミツとか調味液に漬け込むような工程をたどっていきます。そのとき、どうしても梅の風味が抜けてしまうので、アミノ酸を添加して、美味しさを足しているのですよね。
もし、アミノ酸という添加物を入れて、身体に悪いとか、梅干しがマズくなるのなら、入れることはしないでしょう。それに、入っている量なんて、ほんとにわずかです。。
だから、アミノ酸や添加物を全般的に頭ごなしに悪いものだ!とは言い切れないと私は思っています。
それでは、今回の梅干しのアミノ酸という添加物について、まとめていきましょう。
梅干しのパッケージの原材料の「アミノ酸」という添加物は、悪いものなのか?!~まとめ~
梅干しに限らず、このアミノ酸を添加する目的としては、旨みを増すようにと入れられています。
そしてこのアミノ酸は、食品衛生法では、添加物にあたるものです。
アミノ酸という添加物の正体は、「グルタミン酸ナトリウム」というものです。
グルタミン酸は、旨み成分のひとつです。この旨み成分のグルタミン酸とナトリウムがくっついたものが、グルタミン酸ナトリウムというものなのです。
グルタミン酸という旨み成分だけでは、食品に添加する場合などに安定しないので、ナトリウムと結合させた状態にしているのです。
梅干しで言えば、添加物が入っているからこそ、減塩の梅干しが商品として買える訳ですし、自分で減塩の梅干しを作るということは、腐敗してしまうリスクと戦うということにもなるのです。自家製で減塩の梅干しを作って保存中に目に見えない有毒なカビが発生して、それを食べてしまう方が、よっぽど身体に毒だと思います。
減塩の梅干しは、塩漬けしてから、もう一度、水に漬けて塩抜きして、その後、ハチミツとか調味液に漬け込むような工程をたどっていきます。そのとき、どうしても梅の風味が抜けてしまうので、アミノ酸を添加して、美味しさを足しているのですよね。
もし、アミノ酸という添加物を入れて、身体に悪いとか、梅干しがマズくなるのなら、入れることはしないでしょう。それに、入っている量なんて、ほんとにわずかです。。
だから、アミノ酸や添加物を全般的に頭ごなしに悪いものだ!とは言い切れないと私は思っています。
添加物の入っていない食生活を送りたいのであれば、自給自足の生活しかないでしょうね。
私は、自家製も市販の食品もいろいろと楽しみながら食べています。アミノ酸という添加物が怖いという考え方は、かえってストレスを生み出す原因になると考えています。
毎日、美味しいと思えるものを適度にバランスよく食べるということが、一番良いことですよね。どうか、食べるという選択で、決め事をしてしまったり、情報に振り回され過ぎてしまったりして、ストレスを溜めないようにして欲しいと願っています。
皆様、良い熟成を・・・
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