小豆島は醤油の都。醤の郷を巡る旅のススメ!

醤油と言えば、香川県の小豆島はとても有名です。香川県の醤油の生産量は全国で第5位。そのうちの半数誓うが小豆島で造られた醤油なのですよ。発酵好きの皆さんならば、「醤油と言えば小豆島」と効いたことがある人も多いかもしれませんね。

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今回は、醤油の都と言われる小豆島の醤油について詳しく見ていこうと思います。

  • 小豆島に一度は行ったことはあるけれど、なんで醤油が名産になっているのかな?
  • 小豆島の醤油は有名なのは知っているけど、他の醤油と一体何が違うんだろう?
  • 今度、小豆島に旅行に行こうと思っているのだけど、オススメのコースある?

こんな風に思っている方は、是非読んでみて下さい。

まだ、小豆島に行ったことがない人は、きっと行ってみたくなるでしょうし、行ったことがある人もなんで小豆島は醤油が有名なのかが分かると思います。もしこれから小豆島へ旅行に行かれる人は是非、醤油蔵巡りの参考にして頂ければと思います。

小豆島は、醤油の都である

小豆島の醤油は、主に、

  • 濃口醤油
  • 淡口醤油
  • 再仕込み醤油

この3種類が主流です。四国では、甘い醤油が好まれていますが、実は、小豆島では甘い醤油がほとんど造られていません。醤油の原材料となる、大豆と小麦は、だいたい半々くらいずつ使って小豆島の醤油は造られています。

小豆島の醤油は、木桶造り!

さて、小豆島の醤油がなぜ有名なのかというと、ズバリ!醤油を木桶で熟成させて造る製法の木桶仕込みの蔵が未だに多数存在しているというところなのです!

小豆島には明治時代には400軒もの醤油蔵があったそうです。でも現在では22軒ほどの醤油蔵しか残っていません。小豆島の醤油は現在でも醤油造りに木樽が利用されていて、全国の木桶仕込みの醤油の1/3以上が小豆島の醤油と言われているほどなんです。

小豆島の醤油は今も伝統的な製法で造られていて、昔ながらの深い味わいがあるということなんですよね。

木桶仕込みで造る醤油は、どんな味?!

さて、この小豆島の名物でもある木桶仕込みの醤油は、どんな味がするのでしょうか?

木桶で熟成させる醤油は、醤油造りでは絶対に欠かせない微生物たちが関係してきます。木の表面には顕微鏡で見てみると小さな穴が無数に開いていて、その穴に微生物が住み着くことができるのです。自然環境や管理の仕方によって醤油蔵ごとに、この住み着く微生物が変わってきます。それがそれぞれ特有の個性となって味になってくるのです。

私もどこまで違いがあるのかな~と思って、木桶仕込みの醤油をいくつか買ってみて、味を試したことがあります。やっぱり、全然違うんですよね~。香りや味わいが違うんです。同じ醤油なのに、こんなに味が違うなんて、面白い。これこそ木桶仕込みの醍醐味でもあるな、と思う訳です。

木桶は、醤油の発酵過程の中で、乳酸菌や酵母菌など、その他いろいろな微生物が生きるのに最適な環境なんですよね。だから、微生物たちもしっかり元気に働いているからだろうか。。。木桶仕込みの醤油は、味わいが深い。。。沢山の微生物が関わり合って出来上がった醤油は、いろいろな副産物が生成されているから、単純な味ではないということなんですよね。

醤油なんて、全部、一緒じゃないの~?とか、私、味音痴でよくわかんない~!とか言っている人もきっと違いが分かるはず。木桶仕込みの醤油は美味しいので、是非試して見て欲しい。

近年の木桶仕込み事情。。。

実は、この木桶は絶滅寸前にあるのです。醤油や味噌を仕込むための大きな木桶は、直径と高さは約2mのものが多いようです。地方によって大きさは違うもののかなりの大きさ。

この木桶を作れる職人さんが現在かなり減ってしまったんです。。。それは、昔ながらの製法の木桶仕込みで造る醤油自体が激減してしまったので、それに伴って木桶の注文も減ってしまったので、次々に木桶職人たちも減ってしまったという訳。

桶は、竹で出来ているのですが、桶用の竹を取る職人さんもいなくなってしまい、桶材を削るための道具を作る鍛冶屋自体も2011年末になくなってしまったのだそう。。。

桶屋さんも残りわずかとなってしまったのです。

そもそも木桶というのは、150年くらい保つと言われているんです。桶が古くなってきたら、職人さんに診てもらって、もう一度バラバラにして、新しい板を選別してまた組み直して再生して長く使っていきます。

現在では、有名な木桶屋さんは、大阪にある「藤井製桶所」。ある記事によると、ここ数年、発酵ブームや健康志向も高まっているからでしょうか、桶の問い合わせが増えたのだそうです。ただこの大桶職人のプロ集団たちもどんどん年齢が上がってきていて、跡取り不足に悩まされている状況が続いているのだそうです。

そこで、後からも少し書きますが、小豆島のヤマロク醤油の代表・山本さんがこの危機に立ち上がりました。ヤマロク醤油さんと言えば、もちろん小豆島を代表する現在も木桶仕込みで伝統的な醤油を造っている醤油蔵です。

「木桶が作れない状態が続いてしまったら、今後、日本の伝統調味料が日本から消えてしまう。。それならば、僕がその技術を引き継ごうと思ったんです」

山本さんは、地元の腕利きの大工さんたちを説得して、木桶職人復活プロジェクトを結成し、木桶制作の技術を学び、今では、桶の注文も入り始めたのだそうです。

木桶が日本から消えてしまえば、確かに日本の伝統的な製法で造られる発酵調味料はもう食べられなくなってしまいます。私達世代が、しっかりと知識を持って、日本の食文化を伝承していきために出来ることをしていきたいものですね。私も木桶プロジェクトを応援しています!

小豆島で醤油を堪能しよう!

美味しい醤油がある小豆島です。是非、行った時には、しっかり醤油を味わってきたいですよね。おすすめの巡り方をまとめてみましたので、参考になさってみて下さい。

小豆島の醤油巡りのポイント

  • 醤油蔵が沢山あるので、1日に何件もまわって自分好みの醤油を見つけよう!
  • 醤油を生かした料理やデザートを味わおう!

小豆島の醤油を勉強しよう

<醤油造りの道具などの展示を見学できる>

  • ヤマヒサ
  • 正金醤油
  • 島醸
  • マルキン醤油記念館

<休日でも予約なしで蔵の中を見学できる>

  • ヤマロク醤油

<蔵人の解説付きで醤油の味見をしたい>

  • ヤマロク醤油
  • 正金醤油
  • 山さん醤油
  • 金両醤油

<醤油デザートを味わおう>

  • ヤマロク醤油(プリン、アイスなど)
  • マルキン醤油記念館(ソフトクリーム)
  • 平和堂(プリン、カステラなど)
  • 一徳庵(ソフトクリーム、せんべい、バウムクーヘンなど)

<醤油を堪能できる料理店>

  • 島宿 真理(自家製ひしお料理など)
  • ひしお丼(複数店舗あり)
  • 瀬戸よ志(佃煮、ソーメンなど)

いずれにしても、詳しくは各醤油蔵や店舗などのホームページなどを参照するようにしてくださいね。

希少な大桶仕込みを未だに使用した小豆島の醤油。風情ある街に是非でかけて見てはいかがでしょうか?

それでは、今回の「小豆島は醤油の都。醤の郷を巡る旅のススメ!」をまとめていきましょう。

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小豆島は醤油の都。醤の郷を巡る旅のススメ!まとめ

小豆島の醤油は、木桶造り!

  • さて、小豆島の醤油がなぜ有名なのかというと、ズバリ!醤油を木桶で熟成させて造る製法の木桶仕込みの蔵が未だに多数存在しているというところなのです!
  • 小豆島には明治時代には400軒もの醤油蔵があったそうです。でも現在では22軒ほどの醤油蔵しか残っていません。小豆島の醤油は現在でも醤油造りに木樽が利用されていて、全国の木桶仕込みの醤油の1/3以上が小豆島の醤油と言われているほどなんです。
  • 木桶は、醤油の発酵過程の中で、乳酸菌や酵母菌など、その他いろいろな微生物が生きるのに最適な環境なんです。木桶仕込みの醤油は、他の醤油に比べると味わいが深いです。沢山の微生物が関わり合って出来上がった醤油は、いろいろな副産物が生成されているから、単純な味ではないということなんですよね。

小豆島の醤油巡りのポイント

  • 醤油蔵が沢山あるので、1日に何件もまわって自分好みの醤油を見つけよう!
  • 醤油を生かした料理やデザートを味わおう!

この2つをポイントに旅行プランを立てると楽しめると思いますよ。

今回は、小豆島の醤油について書いてみました。発酵ブームが定着したと言えど、小豆島に限らず、現在、多くの醸造蔵が大手メーカーにおされたり、後継者不足の問題などもあって、どんどん消えつつあるというのが現状です。

常日頃から、希少価値のあるような醤油やこだわりの醤油を使うべきだとは言いません。消費者の私達がしっかり知識を持って、選ぶというのがとても大切なことだと思っています。

まずは、是非、ご自宅の地域の近くの醸造蔵を探してみて下さい。醤油蔵はありますか?味噌蔵はありますか?酒蔵はありますか?きっと近くに何件かあると思いますので、いつもスーパーで買うのではなく、時々、蔵へ行って買ってみて下さい。その味に驚きがあると思いますし、皆さんのそういう気持ちや一歩が日本の醸造蔵を守るひとつの力になることを私は願っています。

それでは、みなさん、良い熟成を・・・

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