乳糖不耐症の検査方法は?その後、治療して治るのか?という疑問について

乳糖不耐性とは、本来であれば牛乳や乳製品を食べたあとに、乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)を分解するための体内酵素のラクターゼが十分に働かず、消化不良を起こして、お腹がゴロゴロしたり、下痢をしてしまったりする症状を言います。

日本人の約80%は、乳糖不耐症だと言われています。

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そもそも哺乳類は、生まれてくる時にこの乳糖分解酵素ラクターゼを持って生まれてきます。母乳を飲むためです。赤ちゃんにとっては、母乳だけが栄養源になるので、先天的な問題がない場合は、みんなラクターゼを持っているのです。

でも、大きくなっていくにつれて、母乳を飲まなくても他の食物で栄養が摂れるようになるので、ラクターゼは不要になり、どんどん機能が弱まっていくのです。小さい頃は、乳製品を食べても大丈夫だったのに、成人してから苦手になってしまった方も多いのではないでしょうか?

関連記事→牛乳でお腹ゴロゴロ、下痢になる。それは、乳糖不耐症!牛乳は、加熱すれば大丈夫なのか?!

牛乳に弱い乳糖不耐症の人の割合は約80%!日本人なら当たり前であり、哺乳類なら正常なこと。

日本には、乳糖不耐症の人が沢山いるのですから、

「乳糖不耐症の検査はできるのか?」ということや、

「乳糖不耐症は、治療したら治るのか?」という疑問について書いていこうと思います。

成人してからは、もう喋ることもできるので、医者に相談することもできると思いますが、まだ小さい赤ちゃんや子供たちは、自分の体調や症状を誰かに伝えることができませんよね。

先程も書いたように、赤ちゃんにとっては母乳だけが栄養源ですので、大きな問題になってきます。そんな視点からも書いていこうと思います。

母乳を飲んだ赤ちゃんに異常があるなら、すぐ病院へ行って下さい!

母乳を飲ませた赤ちゃんに嘔吐や湿疹や下痢などの症状が出ているのであれば、すぐに病院へ連れて行きましょう。

もしかすると、乳糖不耐症ではなく、アレルギーの可能性もあるからです。

乳糖不耐症とアレルギーは、全く別のものですし、治療方法なども変わってきます。

乳糖不耐症であっても、赤ちゃんにとっては、死活問題になりますし、アレルギーだった場合は、もっと危険な状態になる可能性だってあるのです。

すぐに病院に連れて行き、医師の判断に従って下さい。

乳糖不耐症の3タイプについて

乳糖不耐症には、3タイプあります。

まずは、先天性の乳糖不耐症について。

これは、先天的な問題で生まれた時に乳糖分解酵素のラクターゼを持っていないという状態です。

2つめは、後天性の乳糖不耐症。

赤ちゃんなど小さな子供などがなりやすいと言われているのですが、少し前に風邪をひいていたり、例えば、胃腸を違う要因で弱らせた状態になっていたりすると、一時的に乳糖不耐症の症状が出る場合があります。

3つめは、遅発性の乳糖不耐症。

これは、小さい頃は、乳製品が大丈夫だったのに成人してから、乳製品に反応するようになってしまったという場合です。大人になってから乳糖不耐症になっているということですね。

赤ちゃんの場合は、先天性や後天性の乳糖不耐症の可能性が高いですから、自己判断せずに医師に判断してもらうようにしましょう。もしかすると、アレルギーの可能性もあります。速やかに病院へ行って下さい。

それでは、一般的にどのような検査や治療が行われるのかを書いていきます。

一般的な乳糖不耐症の検査や治療について

医師によって、どのような検査や治療をするかは、いろいろですし、その人や赤ちゃんの症状によって変わってくるとは思いますが、一般的には、まず乳糖を抜いたミルクなどを与えて、何週間か様子を見ます。その後、もしも下痢などの症状が治まった場合は、乳糖不耐症という診断になるようです。

もちろん、先天性なのか後天性なのか、というのは、医師の判断によると思います。

もっと厳密に検査をするのであれば、検便をして便の生化学的検査や腸内の検査、ある一定条件での血糖値の検査や呼気中の水素ガス濃度測定などの検査があるようです。

精密検査になるかどうかなどは、医師に委ねるということになります。

乳糖不耐症は、治るのか?

乳糖不耐症を治すというよりも、赤ちゃんの場合は、乳児期に安全に栄養を摂取するには、ということになります。

医師の判断により、なんらかの形で治療を行い、乳児期をしっかり栄養を摂取して過ごすということですね。

大人になってからも、乳糖不耐症は治るのか、ということに関しても、やはり治すというよりも、どうやって乳製品を上手に食べていくか、という事になります。

もちろん、ラクターゼを補助するような錠剤も市販で売られていますので、それを飲んでから乳製品を食べたりすれば、下痢などにはならないかもしれません。

成人にとっては、自分の許容量をしっかり知ることが大切です。少しでダメなのか、どんな乳製品なら大丈夫なのかを知っておくということです。許容量を知っていれば、ストップをかけることができるかと思います。

カルシウムが足りなくなるということが心配であれば、サプリメントを飲んで欠乏を防ぐのもいいですし、それに今では乳製品でも乳糖をカットした商品が沢山出回っています。

上手に乳製品を選んで、食生活を送りましょう。

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乳糖不耐症の検査や治療について。そして治るのか?について。~まとめ~

赤ちゃんの場合は、症状を伝えることができません。何か異常がある場合は、すぐに病院へつれて行って下さい。

乳糖不耐症には、先天的なものや後天的なものがあります。そして、下痢が続くようなその症状は、乳糖不耐症でhなくて、アレルギーの可能性もあるのです。

自己判断だけはやめましょう。赤ちゃんにとって、母乳は大切な栄養源です。速やかに医師の判断に従って下さい。

乳糖不耐症には遅発性があります。これは、成人してから、乳製品が苦手になってしまい症状が出てしまうという状態です。

大きくなり母乳もなくなれば、乳糖が含まれる食品に気をつけながら、自分の許容量を知って、上手に乳製品を摂取しましょう。

今では、乳糖カットの商品も沢山出ていますし、ラクターゼを補助する錠剤も市販されています。

日本人の乳糖不耐症の割合は、80%です。日本人であるならば、乳製品は嗜好品だという観点から食生活に取り入れるようにしていくと良いのかもしれませんね。

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