醤油は一体、体に良いのでしょうか?悪いのでしょうか?醤油は、日本が誇る発酵調味料なので、体に良いイメージかしら?それとも醤油は、塩分濃度が高いので、塩分を摂り過ぎる恐れもあるから体に悪いイメージ?どちらなんだろう。。。と迷っている人も多いかもしれませんね。
今回は、この醤油が、体に良いのかどうかをズバリ調べてみました。
日本人にとっては、醤油は切ってもきれない仲ですよね。重要な調味料のひとつと言えるでしょう。巷には、いろいろなメーカーや醸造蔵から醤油が出ていて、迷ってしまっている人も多いかもしれない。
一般的に言われている醤油の栄養成分などの体に良いとされる事柄を中心に最後は、醤油の選定の仕方までを書いていきたいと思う。これを読んだ皆さんが、迷うことなく、醤油と日々、上手に付き合っていけるようにまとめていこうと思う。
Contents
醤油は体に良いのかどうか?!世界は醤油をどう見てる?
日本では、欧米などの食が沢山浸透してきたことによって、塩分の摂り過ぎが健康に良くないと言われてきました。日本の現代栄養学によって、醤油は塩分を多く含む調味料のひとつとして、偏った考え方から生活習慣病をもたらす体に悪いものだと思われてきたようです。
確かに塩分の摂り過ぎは体に悪いと言えます。
実は、最近では、欧米でも高齢化が進んでいることなどから健康志向が高まっていて、ラードやバターなどの動物性の油脂を使う代わりに醤油が注目されているのだ。ユネスコ無形文化遺産に和食が登録されたように、世界的にも日本の伝統的な食文化の和食が体に良いと見直されてきている。
そんな中で醤油についても研究が進められて、いろいろな有効成分が明らかになっています。日本料理とともに発達した日本の発酵調味料の醤油は、摂り方次第では、人の健康維持や生活習慣病予防などにつながる体に良い調味料だということが解明しつつあるのです。
醤油が体に良いと言われる成分とは?
醤油に含まれる健康成分は、主に代表的なものは2つあります。
それぞれを見ていきましょう。出典/参考/健康マトリックスより
- ギャバ
ギャバというのは、アミノ酸の一種です。ギャバというのは主に人間の脳内に微量に存在する抑制性の神経伝達物質です。ノルアドレナリンやドーパミンやセロトニンのそれぞれの持つ役割を神経細胞の興奮を高めることで伝える興奮性の神経物質である一方、ギャバはその刺激が伝わらないように神経細胞の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質と言えるのです。
興奮させるの?それとも興奮を静めるの?どっちなの~?と思うと思うんだけど、要は、どちらにも働くということは、精神を安定させてくれる物質だと考えると良いと思う。
余談だけど、白味噌にもギャバはたっぷり含まれているので、お味噌汁を夜に飲むなら、断然、白味噌のお味噌汁にした方が、気持ちも落ち着いて、ゆっくり眠れる効果が期待されるんですよ。
今では、精神安定剤などの不安を抑えてくれる薬の多くに、ギャバの働きを強める成分が使われているんだそうですよ。ギャバってすごいね。
精神安定作用の他には、血圧低下作用。脳の血流を改善して、脳の活性化も期待されているので、アルツハイマーや記憶障害にも良いのではないかと言われている。それに肝機能も改善させると言われているので、中性脂肪による肥満の予防にもつながると言われています。
- 大豆ペプチド
大豆ペプチドは、大豆のタンパク質が酵素分解することによって生成される成分のことを言います。大豆ペプチドのペプチドは、タンパク質がアミノ酸に分解吸収される一歩手前の分子結合のことで、タンパク質とアミノ酸の中間に位置しています。期待される効能としては、アミノ酸に似ているのですが、アミノ酸と違うところを言えば、即効性があるというところ。アミノ酸は、1個ずつ吸収されるのに対して、ペプチドは、複数まとめて一気に吸収されるのです。
大豆ペプチドが一般的に言われる期待される効能に関しては、悪玉コレステロールを減らしてくれて、善玉コレステロールを増やすような働きやエネルギー代謝促進、脂肪燃焼促進というようなダイエットにも嬉しい作用があると言われています。
またその他に大豆ペプチドは、筋肉の損傷を防いでくれたり、筋肉の修復をすばやくしてくれると言われているので、筋肉疲労の予防や筋肉の増強など運動機能の増強する効果も注目されています。
さらに大豆ペプチドは、アンジオテンシンというホルモンを作る酵素の働きを阻害するので、血圧上昇を抑制する働きがあると言われています。
醤油自体が持つ体に良い働きとは?!
次は醤油自体がもたらしてくれる体に良い働きをみていきましょう。参考/出典/キッコーマン、筑波大学「食コラム」他
- 食欲増進作用(胃液の分泌を促してくれて、消化、吸収を助けて食欲増進させる働き)
- 殺菌作用(高濃度の塩分や乳酸による酸性pH、アルコールの作用によって殺菌作用があると言われている)
- ビタミン破壊抑制効果(野菜などを火にかけるとビタミン類が破壊されてしまうが、醤油を入れて煮物をつくると材料のビタミンB1がそれほぞ破壊されず安定しているという実験結果がある。これは醤油の中のアミノ酸の作用によるものと考えられている)
- 抗酸化作用(醤油は油脂リノール酸に対して抗酸化作用を示すことが知られている。これは食品の保存性や安定性を高めることにつながり、さらには老化や成人病の予防にも役立つ可能性があるということにもつながる)
- 抗腫瘍作用(醤油の中の胃がんを抑える物質について研究を続けたところ、それは主な香り成分のひとつであるHEMFであるということが明らかにされたそうです)
- 血圧降下作用(醤油に血圧を下げるヒスタミン吸収促進成分が含まれていることはあまり知られていません。様々な実験の結果、血圧を下げる物質が醤油の中に含まれている事が確認されたそうです)
体に良い醤油を選ぶためには。
醤油が体に良いと思われるような成分や効果や効能は、最近の研究によってどんどん明らかになっているようです。このようなことから、世界でも日本食、和食では欠かせない醤油という調味料が注目されているのは事実のようですね。
醤油が体に良いらしいということで、毎日、毎食に健康のためにドボドボと使うのはダメですよ。
そもそも忘れて欲しくないのは、醤油は塩分濃度が高いということです!摂取し過ぎれば、健康に良いはずがありません。体に良いとは言えなくなってしまいます。
こちらの記事にも詳しく書いているので参照して頂ければと思うのですが↓↓↓
「醤油の一日の摂取量の目安は?減塩すべき理由と料理のコツ!」
醤油を摂取し過ぎないようにしないとせっかく醤油自体が体に良いとされる成分や効能があるのにも関わらず、反対に具合が悪くなってしまったら本末転倒です。
醤油を体に良い作用をさせるために方法がひとつあります!それは、美味しい醤油を選ぶことです。
美味しい醤油を食べれば、少しの量だとしても満足できるんですよね。それでは、どんなことに気をつけて醤油を選べば良いのかどうか、せっかくなので、美味しくて、しかも体に良いと思われる醤油の選び方をみていきましょう。
体に良い醤油を選びたいなら製造方法と材料を見よう!
せっかく醤油は体に良いと言われているならば、体に良いであろうという醤油を選ぶのであれば、「天然醸造」の醤油を選ぶと良いと思います。
醤油の製造方法は主に、
- 本醸造方式
- 混合醸造方式
- 混合方式
この3つがあげられるんです。
これは、出来上がった生揚醤油(きあげしょうゆ)にアミノ酸液を入れるか入れないか、そしてアミノ酸液を入れるタイミングで変わってきます。
生揚醤油にアミノ酸液を加えるのが「混合醸造」といい、さらに前工程での醪(もろみ)にアミノ酸液を加えて熟成させるのが、「混合醸造」というんです。
現在、この本醸造という製造方法は、日本の醤油の85%以上がこの方法で作られています。
本醸造というと江戸時代から続くシンプルな造りの醤油だし、アミノ酸のような添加物も入っていないので、本醸造の醤油ならいいかな~、体に良いかしら~、美味しいかな~、と思うかもしれないのだけど、実は、この本醸造の中にもアミノ酸液や甘味料がなどが入った、混合や混合醸造に似た風味の醤油も存在しているんです。
せっかくだから、アミノ酸などの添加物が入っていない醤油の方が良いですよね。
でも、本醸造の中にも添加物の入ってしまうような醤油もあるとすると、さあ、何を選べばいいのか、それは、「天然醸造」の醤油です。
「天然醸造」の特徴を挙げると、
- 原材料は、大豆、小麦、食塩のみ
- アミノ酸などの添加物は使用していないもの
- 自然のまま1年間じっくり熟成させてある(発酵熟成させる容器は木桶でもタンクでもよく、製造方法によって定義されている)
このような特徴を持っている醤油を「天然醸造」と呼び、JAS規格と品質表示基準で決められています。
戦前は、醤油といえばこの「天然醸造醤油」でした。戦後、製造コストを抑え大量生産するため、醸造期間の短縮、成分調整、脱脂加工大豆や人工調味料・着色料の使用、などが当たり前となってしまいます。「天然醸造醤油」は大変な手間と時間がかかり大量生産に向いていないため、現在ではほとんど生産されておらず、日本国内での醤油生産量の1%に満たないといわれています。
材料はシンプルで、添加物は不使用で、1年以上しっかり自然に熟成させてある醤油だけに記載することが許されている「天然醸造」の醤油。これならば、せっかくだから体に良いと思われる醤油を探している人や、いろいろな醤油があって迷ってしまっている人にはいいのではないかしら。
味ももちろんしっかり丹精込めて造られているので天然醸造の醤油は、美味しくて満足するものが多いと思います。だから、醤油を食材にドバドバかけなくても、少量で小yの風味や旨味を楽しむことが出来ると思う。それが、減塩にもつながっていくので、ある意味、美味しい醤油の選び方だけで言っても体に良いと言えるのではないだろうか。
それでは、今回の「【必見!】醤油は体に良いのかどうかを調べてみた!」をまとめていきましょう。
【必見!】醤油は体に良いのかどうかを調べてみた!まとめ
醤油が体に良いと言われる成分とは?
- ギャバ(神経細胞の興奮を抑える抑制性の神経伝達物質)
- 大豆ペプチド(善玉コレステロールを増やすような働き、エネルギー代謝促進、脂肪燃焼促進、運動機能増強、血圧上昇抑制)
醤油自体が持つ体に良い働きとは?!
- 食欲増進作用(胃液の分泌を促してくれて、消化、吸収を助けて食欲増進させる働き)
- 殺菌作用(高濃度の塩分や乳酸による酸性pH、アルコールの作用によって殺菌作用があると言われている)
- ビタミン破壊抑制効果(野菜などを火にかけるとビタミン類が破壊されてしまうが、醤油を入れて煮物をつくると材料のビタミンB1がそれほぞ破壊されず安定しているという実験結果がある。これは醤油の中のアミノ酸の作用によるものと考えられている)
- 抗酸化作用(醤油は油脂リノール酸に対して抗酸化作用を示すことが知られている。これは食品の保存性や安定性を高めることにつながり、さらには老化や成人病の予防にも役立つ可能性があるということにもつながる)
- 抗腫瘍作用(醤油の中の胃がんを抑える物質について研究を続けたところ、それは主な香り成分のひとつであるHEMFであるということが明らかにされたそうです)
- 血圧降下作用(醤油に血圧を下げるヒスタミン吸収促進成分が含まれていることはあまり知られていません。様々な実験の結果、血圧を下げる物質が醤油の中に含まれている事が確認されたそうです)
体に良い醤油を選ぶためには。
「天然醸造」と記載されている醤油を選ぼう!
天然醸造の醤油の特徴は、
- 原材料は、大豆、小麦、食塩のみ
- アミノ酸などの添加物は使用していないもの
- 自然のまま1年間じっくり熟成させてある(発酵熟成させる容器は木桶でもタンクでもよく、製造方法によって定義されている)
このような特徴を持っている醤油を「天然醸造」と呼び、JAS規格と品質表示基準で決められています。
これならば、せっかくだから体に良いと思われる醤油を探している人や、いろいろな醤油があって迷ってしまっている人にはいいと思います。
いくら醤油が体に良いと言われていたって、摂取のし過ぎはかえって体に悪いです。醤油は塩分濃度が高い調味料であることは、事実ですので、摂り過ぎには注意して、食べ物だけでは健康は手に入れられませんので、適度に運動もして、ストレスのない生活を心掛けるようにしていきましょうね。
それでは、みなさん、良い熟成を・・・
<関連記事>→「人気の粉末醤油の作り方と美味しい使い方」
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